鬼迷心窍
「鬼迷心窍」(guǐ mí xīn qiào)
意味:魔が差す
「大人,属下一时鬼迷了心窍。我已经后悔了。」
(一時の気の迷いだったのです。後悔しています。)
ドラマ『開封府』(开封府)第23話。王守忠が、上官である夏懐敏から、裏切り行為を暴かれた際に謝罪しているセリフです。
「大人」は上司である夏懐敏のこと、「属下」とは、自分が相手の部下(この場合は軍隊内での部下)であることを表す一人称です。中国の時代物のドラマにはこのように、相手より下の立場であることを表す一人称がよく出てきます。宦官の一人称は「奴才」、平民が役人などに対して話すときには「小民」、皇帝の弟が皇帝に話しかける時の一人称は「臣弟」と言った具合で、枚挙に暇がありません。
忠心耿耿
「忠心耿耿」
意味:非常に忠実である
「皇兄,全天下最狠毒的人其实是你。(中略)周怀仁对你多么地忠心耿耿。可那又如何呢?不是照样被你杀了吗?」
(兄上、この世で最も無慈悲なのはあなただ。(中略)周懐仁がどれほど兄上に忠誠を尽くしてきたか。だがその結果はどうだ?やはり兄上に殺されたではないか。)
ドラマ『開封府』(开封府)第6話。皇帝真宗の弟である八賢王が謀反を起こし、皇帝の座を自分に禅譲するよう、真宗に迫るシーンのセリフです。劇中、真宗の命で、出生間もない皇太子を毒殺から守るため皇宮から連れ出し、十年もの間、仮の父として平民に身をやつして皇太子を育て、守り続けた周懐仁が、最後には真宗の疑念を買ってしまい、真宗によって自害に追い込まれたことを揶揄しています。